名作速読朗読文庫vol.572戸坂 潤全集読上機能付きPro


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Mar 31, 2018

名作速読朗読文庫vol.572戸坂 潤全集読上機能付きPro के बारे में

戸坂 潤(とさか じゅん)は、日本の哲学者である もともとは物理学専攻であったが、後に西田幾多郎の下で哲学を学ぶ。

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戸坂 潤(とさか じゅん、1900年9月27日 - 1945年8月9日)は、日本の哲学者である

もともとは物理学専攻であったが、後に西田幾多郎の下で哲学を学ぶ。

また、彼は1932年に設立された唯物論研究会の創始者の一人であり、研究組織部長から機関誌『唯物論研究』の二代目の編集部長、事務長等を務めた  戸坂は始め新カント主義の立場にあったが、空間論の研究を進めるなかで唯物論の立場に移り、日本の代表的な唯物論哲学者となった。唯物論研究会の事実上のリーダーといってよい。観念論哲学に対する批判を旺盛に行ったが、その死は観念論哲学者(田辺元など)からも惜しまれた。

本文内容見本

デカルトと引用精神    戸坂潤

 古くダンテがイタリア語の父であるとされ、又降ってルターがドイツ語の完成者と云われるように、ルネ・デカルトはフランス語の恩人とされている。ダンテの『神曲』、ルターの『新約聖書』の翻訳に、その意味で比較すべきものは、『方法叙説』と呼ばれているあの 〔Discours de la Me'thode〕 である(之は屈折光学と気象学と幾何学との後から書かれたものでこれ等の序説の意味をも有っている)。これはデカルトの母国語であるフランス語で書かれた殆んど最初の哲学書である。而も人の知る通り、最も貴重な思想的意義をもった哲学書である。

 それ以前の学術書で、ラテン語で書かれずにフランス語で書かれたものは、一つか二つしかなかったと云われている。学術用語として無条件の権威のあったラテン語を用いずに、日常の俗語であるフランス語を使って哲学の根本問題を論じようとしたことには、吾々が今日想像する以上の重大意義がなければならなかったと共に、又想像以上の決意をも必要としたものであったろうことを、思って見ねばならぬ。古典的な著書を、著述された実際の雰囲気の中にありありと眼に浮べて見ようと試みたことのある人ならば、誰でもこの推定をしないわけには行かないだろう。

 デカルトは『方法叙説』の終りの辺で、みずからこの問題に解答を与えている。「私が私の先生の言葉であるラテン語で書かずに、母国の言葉であるフランス語で書いたのは、自分自身の本来の極めて純粋な理性しか用いない人の方が、古人の書物しか信じない人よりも、私の意見をよく判ってくれるだろうと思うからだ。良識と探究とを結びつける人こそ私の審判官として望ましいのだが、そういう人達は、私が自説を俗語で説いたからと云って、その理解を拒むほどに、ラテン語のひいきではなかろうと信じる」、と云うのである。

 フランス語のよくは読めない私自身は、この『ディスクール』の文章全体が果して純粋な美しいフランス語であるかはどうか判定の限りではない。多分良いフランス文であろうとは想像している。だが、デカルトのフランス語に対する功績は、そういう作文問題にあるよりも、勿論もっと根本的な処に横たわる。と云うのは、この俗語を以て最も厳密な思案の道具としたという、フランス語に対するその信任の厚さに、功績があるわけだ。之は一応は言葉や国語の問題ではあるが、だが決してそれだけの問題には止まらない。実を云うと、そういう俗語によって表わされる観念の問題であり、使われる概念の問題であり、運用されるカテゴリーの問題なのである。

代表作品

『日本イデオロギー論』(岩波文庫)全集第2巻収録

『思想と風俗』(平凡社東洋文庫)全集第4巻収録

『世界の一環としての日本』(平凡社東洋文庫)全集第5巻収録

科学方法論 岩波書店 1929 続哲学叢書

技術の哲学 時潮社 1933

現代のための哲学 大畑書店 1933

現代唯物論講話 白揚社 1936

思想としての文学 三笠書房 1936

道徳論 岡邦雄共著 三笠書房 1936 唯物論全書

名作速読朗読文庫は、聞いても読んでも楽しめる日本の名作集です

寝ていても読書ができます 耳で聞くと、記憶に残り楽しい余韻があります 

名作速読朗読文庫vol.572戸坂 潤全集読上機能付きProfessional版

vol 件数 選択 作家名 タイトル カテゴリー 文字数 文字量

572 1 日本文学 戸坂 潤 世界の一環としての日本 随筆 206984 大

572 2 日本文学 戸坂 潤 一九三七年を送る日本 随筆 11491 大

572 3 日本文学 戸坂 潤 戦争ジャーナリスト論 随筆 8871 大

572 4 日本文学 戸坂 潤 デカルトと引用精神 随筆 3491 中

572 5 日本文学 戸坂 潤 哲学の現代的意義 随筆 22664 大

572 6 日本文学 戸坂 潤 道徳の観念 随筆 70969 大

572 7 日本文学 戸坂 潤 読書法 随筆 128861 大

572 8 日本文学 戸坂 潤 日本イデオロギー論 ―― 随筆 262277 大

合計冊数 8 合計文字数 715608

速読能力開発ツールも付属した名作速読朗読文庫です 

他を寄せ付けない圧倒的なボリュームページと多人数でつかえる高機能設定です

日本の名作でカンタンに速読の能力が高められ 聞きながら「読書」できます

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ご活用メリット

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名作は多くの人生の縮図がはいっています  多くの本を読むことは 一生の財産となります

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□ただ聞くだけ

□文学の内容量の大小から選択可

□完了した読書量を数値でグラフ化

□現在の速読スピードを数値化

□設備は必要なし PC設置不要、ネット環境不要

読みは 機械による自動読みです 読みに誤りがある場合はご連絡をいただけば、可能な限り、修正いたします 

更新作業をすれば、正しい読みとなります

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